支払業務

請求書の再発行依頼が必要なケースとは?依頼時の書き方や注意点も解説!

更新日:2024.09.24

この記事は約 3 分で読めます。

請求書
適格請求書の受領/確認/保存のポイント

日々の請求書処理の業務の中で、訂正や紛失などにより、請求書の再発行が必要となる場合があると思います。
こうした書類の扱いに関しては、法律により要件が定められているため、些細な事例でも、法律上適切な処理が必要です。
今回は、請求書受領側の立場に着目して、請求書の再発行が必要となる場合と適切な対処法、また一連の請求書業務をオンラインで自動化できるサービスについて解説していきます。

本記事では、適格請求書の受領・確認・保存のポイントを解説したPDF資料を、期間限定で無料配布しております。インボイス制度の対応に少しでも不安が残る方は、下記よりご覧ください。

▶ インボイス制度開始後も安心!適格請求書の受領/確認/保存のポイント

※すぐにPDF資料をお受け取りいただけます

請求書の基礎知識については「請求書の書き方を見本で解説【失敗しない書き方・送り方】」を参考にしてみてください。

そもそも請求書とは

請求書は、取引の受注(発行)側発注(受領)側に対して、商品やサービスの代金を請求するための書面です。領収書や納品書とともに、取引の事実を証明する証憑書類と呼ばれ、その扱いについては法人税法、所得税法、消費税法などで定められています。
また法人に関しては、請求書受領側の保管義務について、法人税法で以下のように保管期間が定められています。
・事業年度の確定申告の提出期限の翌日から7年間
・欠損金が生じた事業年度の請求書は、欠損金繰越控除のために10年間
 
このように、受領した請求書の保管については、10年間の保管が確実と言えます。よって、保管期間内に請求書の紛失が生じた場合などには、請求書の再発行が必要となります。
請求書の保管期間についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

【請求書の保存期間に関するお役立ち記事】
請求書の保存期間は?最新法改正から保管の注意点まで解説【2024年】

請求書の再発行が必要となる事例(受領側)

ここからは、請求書の再発行が必要となる事例を、請求書を受領する側に注目して見ていきます。

請求書を紛失してしまった場合

請求書を紛失してしまったら、必ず再発行が必要になります。先に述べたように、請求書の保管が法律上義務付けられているため、口頭や非公式な形での情報のやり取りでは代替することができません。

請求書に訂正があった場合

金額や支払期限など、請求書の内容に誤りがあった場合についても、再発行が必要となります。特に請求金額の誤りについては、単に金額表記に誤りがあった場合と、相手先との取引金額の認識に齟齬があった場合の二通りが考えられます。
正しい請求金額は、契約書・受注書・発注書などの契約成立時に記載されている金額ですので、そうした書類と照らし合わせて金額を確認しましょう。もしこれらの書類がなければ、最終見積書に記載されている金額も、請求金額となり得ます。

支払方法・期日に変更がある場合

資金面の問題などから、支払の分割や支払い期限の延長といった、支払方法の変更が必要となる場合も想定されます。
この事例は「債務不履行」に該当し、具体的な内容としては以下の3つがあります。
履行遅滞・・・債務の履行(支払い)が遅れている
履行不能・・・債務の履行(支払い)ができない
不完全履行・・・内容は不完全だが、履行(支払い)はできる
これらは、理由によっては不動産の差し押さえや損害賠償請求にも発展しかねないため、相手先との緊密な連携が求められます。
 

請求書再発行時の書き方

請求書の再発行依頼時の書き方について確認しておきましょう。

当方に誤りがあるならお詫びは必須

取引先が発行した請求書を紛失し再発行してもらったり、自社で発行した請求書に誤りがあり再発行したりする場合、相手に失礼のないようしっかりとお詫びを入れましょう。

自社側のミスで再発行する場合、請求書のどの部分が誤っているか具体的に伝えることも忘れてはいけません。

【請求書のお詫びに関するお役立ち記事】
請求書の間違いをお詫びする方法は?ミスを減らすためにできる対策も

請求書再発行の見本・例文

請求書を再発行する場合の見本を紹介します。

【お詫び】請求書の誤記及び再発行について

●●株式会社 ▲▲様

いつもお世話になっております。○○株式会社の△△です。

○月×日に送付いたしました請求書について、以下の誤りがございました。

(誤)XXXXX

(正)OOOOO

正しい請求書をメールにて郵送いたします。

大変ご迷惑を追お掛けしたこと、深くお詫び申し上げます。

また、大変お手数ではございますが、お手元の請求書は破棄いただきますようよろしくお願いします。

今後ともよろしくお願いいたします。

○○株式会社

△△

請求書の再発行を依頼する際の注意点

請求書の再発行を依頼する時の注意点を確認しておきましょう。

請求書の紛失により再発行を依頼する場合

自社のミスにより、取引先に再発行を依頼する形になるため、その理由や謝罪の旨を正直に伝えるとともに、再発防止に努めることも伝えましょう。
こうした事例への対応は、取引先との今後の信頼関係を左右するため、真摯な対応を心がけましょう。

請求書の誤りにより再発行を依頼する場合

発行側のミスによって再発行を依頼する場合には、ミスを指摘される立場に配慮して、丁寧な文面で依頼するようにしましょう。
こちらがミスと思っていても、取引先との認識の違いが原因の可能性も考えられるため、まずは取引先との認識のすり合わせが肝心です。

支払方法・期日の変更により再発行を依頼する場合

一度契約した債務を履行できなかったため、再度設定する支払期日は確実に守る必要があります。相手方と話し合い、確実に債務を履行できる期日を設定しましょう。
また、覚書念書を交わすことが求められたり、遅延分の利息の請求が発生したりしますが、それらには必ず応じるようにしましょう。
 

請求書オンライン受領・代行サービスによって解決!

出典:公式サイト
出典:公式サイト

TOKIUMインボイスは、紙やメール、WEBからのダウンロード、FAXなどあらゆる形式での請求書受領を代行し、支払い業務の効率化を実現する請求書受領クラウドです。

受領した請求書はオペレーターとAI-OCRの組み合わせにより、高い精度でデータ化し、支払申請・承認・仕訳、会計ソフトへの連携もクラウド上で完結します。請求書の原本は、TOKIUMが保管するので、ファイリング作業も不要。電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しています。

支出管理プラットフォームTOKIUMのシリーズ累計導入社数は2,500社を超え、規模や業種を問わず幅広くご利用いただいております。

▶︎ 【無料】「TOKIUMインボイス」の製品資料をメールでもらう

TOKIUMインボイス資料ダウンロード TOKIUMインボイス資料ダウンロード

まとめ

ここまで、請求書の再発行が必要となる事例と注意点について、受領側に着目して解説してきました。
請求書の扱いには、法律的な要件も関係してくるため、適切な処理が必要となります。また再発行を依頼する際には、取引先との関係を円滑に保つことができるよう、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
そして、煩雑な請求書業務をオンラインで一括管理し、業務の効率化・テレワーク化を実現したいという方は、ぜひ『TOKIUMインボイス』の導入をご検討ください。
 

DOCUMENT
もっと役立つ情報を
知りたい方はこちら
TOKIUMインボイス資料
「TOKIUMインボイス」サービス紹介資料
請求書受領クラウドの選び方ガイド
請求書受領クラウドの選び方ガイド
【6社の比較表付き】

関連記事