経理キャリア

経理がとるべき10の資格はこれ!転職・年収アップに必須です。

更新日:2023.05.23

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経理の仕事をしてみたいけど、実務経験がなくて不安。
経理として仕事をしてきたが、そろそろ転職をして、給料を上げたい。
そんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?実は、転職を成功させたり、年収をあげたりする最も良い方法が「資格取得」です。

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財務・経理系の仕事は特に資格が多く、専門知識が多く求められる仕事です。そのため、資格を取得することで、評価もあげることができるのです。
本記事では、経理未経験の方から、経理として転職したい、外資や海外で経理として働きたいという方へ向けておすすめの資格を紹介します。

マンガで分かる!インボイス制度開始後の「隠れ課題」とは?

未経験から経理の仕事をするために必須の4つの資格

未経験から経理になるために、取得をおすすめする資格は簿記2級です。簿記2級は知名度も高く、また基本的な会計知識が備わっていることの証明になります。
未経験であれば、採用担当はあなたが本当に経理の仕事をやりたいのかがわかりません。資格を取得しておくと熱意や基礎知識があることを大きくアピールすることができます。

日商簿記2級

財務諸表を読む力や会計知識を身につけることができます。知名度も高く、また実務レベルでも役立つためコスパの良い資格です。

  • おすすめ度 ★★★★★
  • 難易度 ★★★★
  • 受験料:4,630円(税込)
  • 取得までの期間:2ヶ月〜半年
  • かかる費用:10~20万円(スクール通学の場合)
  • 取得するメリット:経理業務において必要な基礎的な知識を得られる

会社で日々発生する取引を帳簿に正しく記帳したり計算をして、財産、資産、負債の増減を確認するために簿記があります。
日商簿記検定には、初級及び3級から1級までありますが、企業の現場で使える技能が身につきやすいのは2級と言われています。
1級になると、難易度も高く、また実務上必要のない知識も多く含まれています。一般的に、中途採用で企業に評価されやすいのは、2級以上と言われています。
簿記3級は非常に初歩的なレベルのため、あまり評価されることがありません

給与計算検定

給与計算に関するスキルを測る資格です。
会社で必ず行う給与計算の基本から、給与計算に関わる社会保険、労働に関する法律、税務知識を学ぶことができる資格です。
内閣府認定の一般財団法人職業機能振興会が主催する資格になり、2年毎の資格更新手続きがあります。

  • おすすめ度 ★★★
  • 難易度 ★★
  • 受験料:8000円
  • 取得までの期間 1~3ヶ月
  • かかる費用 2万円ほど(Web講座)

ビジネス会計検定

ビジネスマンに必要な「会計」の基本的な知識が身につきます。特に、財務諸表を理解することができ、企業の実態を会計的な目線から分析することができます。

  • おすすめ度 ★★★
  • 難易度 ★
  • 受験料:8000円
  • 取得までの期間 1ヶ月〜3ヶ月
  • かかる費用 5万円(スクール講座の場合)

ファイナンシャルプランナー

経理業務に限らず日常生活で役立つお金の知識を学べる資格です。
税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続まで、生活の中で使える知識が身につきます。主に、自己啓発や自らの学びのために取得する資格と言えます。

  • おすすめ度 ★★★
  • 難易度 ★
  • 受験料:2級/8,700円(非課税)
  • 取得までの期間 3~6ヶ月
  • かかる費用 10万円

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

Word, Excel, PowerPointなど経理の日常業務で必ず利用するオフィスソフトのスキルを問う資格です。
ソフトのバージョン別、レベル別で多くの種類の試験があります。国際的にも知られている資格になる上、自らの業務の効率化にも繋がります。

経理として転職したいときに役立つ4つの資格|年収アップも!

簿記1級

会計に関して極めて高度なレベルの知識(商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算など)を習得し、企業会計関連の法律・規則を踏まえて経営管理・経営分析ができる簿記の最上位資格です。

  • おすすめ度 ★★★★★
  • 難易度:★★★★★
  • 受験料:7,850円(税込)
  • 取得までの期間:半年〜1年
  • かかる費用:20万円(スクール通学の場合)
  • 取得するメリット:転職市場で高い評価を受ける

簿記1級では、非常に専門的な工業簿記および経営管理や分析の知識が求められます。実務レベルではなかなか使うことも少ないかと思いますが、簿記1級ホルダーということで転職市場では高く評価されます。
また、簿記1級でも知らない知識は他の人も知らないため、知識量で劣るということが起きません。

FASS検定

FASS(Finance Accounting Skill Standard)は経理・財務部門の日常業務で求められる”実務スキル”を問う試験です。

  • おすすめ度 ★★★
  • 難易度:★★★
  • 受験料:11,000円(税込)
  • 取得までの期間:3ヶ月〜6ヶ月
  • かかる費用:5-6万円
  • 取得するメリット:経理業務で必要な実務スキルを高めることができる

日商簿記などの資格との違いは、より実務レベルのスキルが問われるということです。
出題範囲は、「資産」「決算」「税務」「資金」の4分野にわたり、簿記より出題範囲が広いです。
伊藤忠商事や全日空商事、日産自動車など有名企業が導入していることでも知られています。そのため、FASSを取得すると、実務レベルでも仕事ができると評価されます。企業からの評価も高まっており、人材採用において活用する企業も増えています。

経理事務パスポート検定(PASS)

PASSは日本CFO協会とパソナが共同で開発した資格で、経理の業務標準として定着した経済産業省「経理・財務サービススキルスタンダード」に準拠しています。
実務で役立つ知識・スキルが重視される資格です。

  • おすすめ度 ★★
  • 難易度:★★★
  • 受験料:1級・認定試験のみの場合/4,950円(税込)
  • 取得までの期間:1ヶ月
  • かかる費用:8000円(e-learning 講座)
  • 取得するメリット:現場で必要な知識を手早くキャッチアップできる

試験はレベルによって3段階に分かれています。
3級は、経理業務を初めて行う人向け、2級は、請求、支払、経費の取引や仕分などを理解し、通常の経理・財務業務ができるレベル。
1級は日常的な取引に関する事務処理、月次決算などの毎月発生する業務などを行えて、一連処理が行えるレベルとなっています。

公認会計士

公認会計士は企業の財務諸表が適切に表示されているかを専門的な立場でアドバイスすることができる国家資格です。

  • おすすめ度 ★★
  • 難易度 ★★★★★
  • 受験料:19,500円(税別)
  • 取得までの期間:1年〜数年間
  • かかる費用:30~50万円(予備校利用の場合)
  • 取得するメリット:社会的信用力がつく、独立できる

国際基準の経理を目指したい人へおすすめ2つの資格

米国公認会計士(U.S.CPA)

米国各州が認定する公認会計士資格であり、別名US・CPAとも呼ばれます。日本の公認会計士と比べて取得の難易度は低いと考えられています。

  • おすすめ度 ★★★
  • 難易度:★★★★★
  • 受験資格:4年制大学卒の学位である「学士号」を取得していること、大学や短大で会計やビジネスに関する単位を取得していること
  • 取得までの期間:1年〜2年
  • かかる費用:100万円〜200万円(通学の場合)
  • 取得するメリット:国内および海外の転職市場で高い評価を受ける

USCPAでは、日本とは異なる国際会計基準(IFRS)や米国会計基準(USGAAP)の知識が求められます。当然、試験はすべて英語のため、基礎的な英語力に加えて専門用語の知識も必要になります。
また、取得までの期間、費用を考えても取得までのハードルは高いと言えます。
海外との取引が多い企業や外資系企業では特に重宝される資格でしょう。
また、国際的にも知名度が高い資格ですので、海外の企業の財務部門や会計事務所への転職にも役立つでしょう。
文字通り、どんな国でも働くことができるようになり、グローバルに働きたい人へぴったりの資格と言えます。

国際会計検定(BATIC)

BATICとは、Bookkeeping and Accounting Test for International Communicationの頭文字を取ったもので「国際コミュニケーションのための簿記会計テスト」です。

  • おすすめ度 ★★★
  • 難易度:★★★
  • 受験料:46,440円
  • 取得までの期間:2ヶ月〜半年
  • かかる費用:10,150円(Subject1とSubject2の場合)
  • 取得するメリット:USCPA受験への練習として最適

日本と海外の両方の会計ルールに精通し、国内の会計基準と海外の会計基準の溝を埋められるような人材の育成を目的としています。
BATIC(国際会計検定)を取得することで、英語と海外基準の会計ルールの両方に精通していることがわかりますので、特に外資系や海外への進出を目指す企業への転職には特に役立ちます。
特に日商簿記2級以上を持っている場合、取得も容易になると言われています。また、米国公認会計士と出題範囲も大きくかぶりますので、米国公認会計士をとる前に取得することはよいかもしれません。

まとめ

本記事では、経理や財務部門で働いている方、これから働きたい方、転職を考えている方へ向けて役立つ資格をご紹介いたしました。ご参考になれば幸いです。

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